もしかしたら これは りんごじゃないのかもしれない
何でもすぐ信じてしまいがちな人が
- 常識を疑ってみるようになる
- あらゆる可能性を考えられるようになる
- 人間関係まで良くなる
『りんごかもしれない』のあらすじ
ある日、ぼくは学校から帰るとテーブルの上に置いてあるリンゴを見つけた。
そのリンゴを見て、ぼくは思った。
「これはホントにリンゴなのだろうか?」
ぼくはいっぱい、”りんごじゃない”ことを考えてみた。
- 「大きなサクランボの一部かもしれない」
- 「反対側はみかんなのかもしれない」
- 「育てると大きな家になるかもしれない」
- 「他にもりんごの兄弟がいるのかもしれない」
- 「じつは心があるのかもしれない」
ふとした疑問をキッカケに、ぼくの想像はどんどん大きくなっていく。
ぼくは本当にりんごなのか確かめるために、勇気を出してかじってみることにした。
ぼくの出した答えは・・・??
名言の状況
テーブルの上にあるリンゴを見て、男の子は「これは本当にリンゴなのか?」と疑問を持ちます。
名言の本質
今、目の前にあるものをそのまま受け入れるのは楽ですが、それでは目の前のことを疑わない子どもと同じです。
そうならないためには広い視野を持ってあらゆる可能性を考えてみることです。
行動への応用
一つの見かたにとらわれないで、色んな角度から「○○かもしれない」と考えてみると、発想力が向上します。
例えば『りんごかもしれない』だったら、
- 食べ物系:リンゴ⇒みかん、さくらんぼ
- 言葉遊び:「りんご」の「り」を入れ替えて「るんご」「らんご」などの言葉遊び
- 擬人化:りんごには心があって色んな事を感じている
- 無機物:家だったり宇宙船だったり
など、男の子は色んな可能性を考えます。
リンゴ一つでここまでたくさんの可能性を考えられる男の子の頭はとても柔軟ですね
そして、男の子のもう一つえらいところは、可能性をそのまま放置しないところです。
あらゆる可能性を考えた上で、それが結局なんだったのかを「検証」しています。
- 見た目:普通
- 動作:なし
- 異音:なし
- 触覚:異常なし
- におい:なし
- 触覚反応:なし
- 第三者(母親)による検証許可:了承済み
これらの結果から問題なしと男の子は判断して、次の内部検査と味覚、人体への影響を検証しました。
その結果、
- 食感:異常なし
- 味覚:美味
- 内部:異常なし
これらを総合して、男の子はこれが「りんご」だと判断したわけです。
もしかしたら、実はこれはりんごではない可能性だってあります。
極限までりんごに似せてある何かで、男の子の検証は足りなくそれが分からなかったかもしれない。
しかし、
ひとつのことにここまで可能性(仮説を立てる)を広げ、自分のできる限りの検証をして考察することに意味があるのです。
『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』を読めばわかりますが、この世界のことはほとんど何も分かっていないのが現状です。
(「BOOK」データベースより)
「最近どうも頭が固くなってきたなぁ」そんなあなたにつける薬は“科学”です。文系理系を問わず、科学のホントの基本を知るだけで、たったそれだけで、あなたの頭はグニャグニャに柔らかくなるかもしれないのです。科学の基本―それは、「世の中ぜんぶ仮説にすぎない」ということです。思いこみ、常識、前例、先入観、固定観念…そういったものにしばられて身動きがとれなくなっている人っていますよね?「なんでこんな簡単な話が通じないんだ!」ってイライラしますよね?そんなときは、気休めにこの本を読んでみてください。きっと、ものの考え方から世界の見え方まで、すべてがガラリと音を立てて変わるはずですから。
なので、答えの正解不正解を出すことよりも、可能性(仮説を立てる)を考えて検証することが大事なのです。
そして
これは実際にある物体だけに限らず、人と人とのコミュニケーションでも同じではないかと考えます。
- あの人はああ言ったから悪い人だ。
- 私のことを分かってくれない人は嫌いだ
などと思い込んで実はそうではない可能性を考えない視野の狭い人は人間関係を悪くします。
そしてそういう視野の狭い人は大抵自分のことしか考えていません。
相手ファーストで可能性を考えると
- あの人はああ言ったけど、実は仕事が忙しくて余裕がなかったのかもしれない。
- 私がきちんと伝えていなかったのかもしれない。
と考えれるようになります。
ちなみに、「想像力が相手のことを考えられるようになる」ことは『あしながおじさん』でも書かれています。
良かったら読んでみてください。