にんげん、やさしささえああれば、やらなきゃならねえことは、きっとやるもんだ。
新しいことを始めようと思ってもなかなか踏み出せない人が
- 行動できる理由を見つけることができる
- 内面からやりたいと思えるようになる
- 自分のためにではなく誰かのためにしたいと思えるようになる
『モチモチの木』のあらすじ
『モチモチの木』
文・斎藤隆介
絵・滝平二郎
岩崎書店
5歳の豆太はとても臆病で、夜中に一人でセッチン(トイレ)に行くこともできません。
何しろセッチンは外にあるし、外には大きな「モチモチの木」が豆太を脅かすように不気味に立っているのですから。
一緒に住んでいるじさま(祖父)からこんなことを言われますが、豆太にはとても見る勇気が出ません。
毎月二十日の丑三つ時(午前2時ごろ)にはモチモチの木に灯がともる。でもそれを見ることができるのは勇気のある子どもだけだ
……ソレジャァ オラワ、 トッテモダメダ……
ある真夜中、じさまが腹痛で苦しんでいる声で豆太は目を覚まします。
イシャサマオ、ヨバナクッチャ!
豆太は怖いのを我慢し泣きながら、暗い山道を駆け下りてふもとまで医者を呼びに行きます。
医者におぶさってじさまのいる小屋にたどり着いたとき、豆太はモチモチの木に灯がともっているのが見えました。
名言の状況
豆太が元気になったじさまから言われた言葉です。
豆太は自分では臆病だと思っていますが、そんな豆太にじさまは優しい言葉をかけます。
じぶんでじぶんをよわむしだなんておもうな。
にんげん、やさしささえああれば、やらなきゃならねえことは、きっとやるもんだ。
名言の本質
豆太は大好きなじさまが死んでしまうと思い、怖いのを我慢しながら医者を呼びに夜道を走りぬきました。
人間は誰か大切な人のためなら、いつもはできないことができるものですね。
行動への応用
いや 豆太は元々勇気がある子どもだったのでしょう。
それがじさまの腹痛の時にその勇気が表に出てきたのです。
そして、モチモチの木に灯がともったのは、豆太の優しさと勇気へのご褒美ではないでしょうか。
- 何か新しいことを始めようとしても、色んな理由をつけてためらってしまう。
- 自分は臆病だから・・
と思っているあなたへ。
それは自分のためではなく、誰かのためになると思ってみたらどうでしょうか?
そしたらあなたも「モチモチの木」を見ることができるでしょう。
それはその誰かの笑顔かもしれないし、感謝の言葉かもしれませんね。