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『長ぐつをはいたねこ』から分かる、人に成り上らせてもらうにもぼーっとしててはいけないことが

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『長ぐつをはいたねこ』の名言

父から子へと受け継がれる
ゆたかな遺産を当てにすることも
大きな利益にはちがいないが、
一般に、若い人たちにとっては
知恵があったり世渡り上手であったりする方が
もらった財産より、ずっと値打ちのあるものです

『長ぐつをはいたねこ』から変えられる行動

 

他人の力で成り上りたい人が

  • 成り上がり方法を知ることができる
  • 自分の力も必要なことが分かる
  • ただぼーっとしているだけではだめなことも分かる

『長ぐつをはいたねこ』のあらすじ

ある村の貧しい粉ひきの家の父親が亡くなり、残された3人の息子には彼の遺産が分けられました

粉ひき小屋とロバをもらった兄2人に対して、飼い猫1匹しかもらえなかった3男はどうにも納得できません。

 

しかしその猫が3男に「長くつを作ってくれれば、私のような猫をもらったことを後悔させない」と自信ありげな顔でささやくのです。

当然、3男は半信半疑どころか全く猫の言うことを信じません。

しかしこの猫は普段からネズミを捕るのに脚でぶらさがったり死んだふりをしたりとか中々頭を使うので、ひょっとしたらひょっとするかもと思い長くつを与えてみることにします。

 

そうすると猫はあっという間にウサギや鳥をたくさん捕らえてしまい、この獲物を王様に献上するように3男に進言します。

 

口達者な猫は3男を「カラバ侯爵」という権威のある存在だと王様に思わせてしまいます。

そして、猫は人食い鬼の住んでいる城を奪い取り、カラバ侯爵の城にしてしまいます。

 

猫は王様の娘と3男を結婚させるまでに奔走し、「長靴をはいたねこ」は貴族として生活し自らの気が向いたときにネズミを捕るくらいの生活になっていきましたとさ。

名言の状況

この名言は本文には出てきません。

お話の最後に"教訓"として載っているものです。

 

この教訓は人に成り上らせてもらうのにも、完全に他人任せではいけない、少しは自分も頑張らなくてはいけないということを教えてくれます。

名言の本質

この話は猫が3男を成り上らせる話ではあるのですが、完全に他人任せでいけないことを教えてくれます。

 

どうやら他人の力で成り上るためにも条件があるらしいのです。

 

その条件とは

  • 行動力
  • コミュニケーション能力
  • 好印象力

ではないでしょうか。

行動への応用

猫の知恵や行動力はすさまじいですね。

 

  • 王様のプライドをくすぐるのがとても上手でしかも権威には弱いということをしっかりと見抜いている。
  • 王様の馬車が移動すれば率先して先導する。
  • 通り道の土地の草を刈っている百姓を脅してその土地は「カラバ侯爵」のモノだと言わせてしまう。
  • 人食い鬼から奪った城を「カラバ侯爵」のモノだと王様に信じ込ませてしまう。

 

 

このように知恵や処世術があれば成功者と繋がりビッグビジネスを起こして巨万の富を築くこともできますよね。

そして見た目も人に好印象を与えるのに大切な要素です。

それは顔がイケメンということもあるかもしれませんが、それ以上に着ている服や醸し出している雰囲気などが大切なのではないでしょうか。

結局"誰かに成り上らせてもらう"には、自分の能力を磨かなくてはいけないということです。

何もしないで成り上るということはできないのです。

 

3男にしてもただぼーっとしていて成り上ったわけではないことが『長ぐつをはいたねこ』を読めば分かります。

  • まず、ネコに長靴を与えるという行動力がありました。
  • 彼には親から与えられた「好印象」という武器もあります。
  • 王様に取りいるには巧みな話術も必要でしょうね。

 

 

PS.『長ぐつをはいたねこ』は3男の成り上がりにばかりに目が行くが、もう一つ成り上ったモノがあることを忘れてはいませんか?

 

実は猫も「今までの生きるためにネズミを捕る」ことから「暇つぶしにネズミを捕る事」ことに成り上っているのです。

 

こんな隠された”成り上がり”にも気が付くとこの話がより面白くなってきますよね。