ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当に良いところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは、人間だし、花を愛するのも人間だもの。
落ち込んで下を向いてしまっている人が
『女生徒』
作・太宰治
KADOKAWA
『女生徒』は太宰治が書いた、14歳の「私」が朝起きてから夜寝るまでの一日の行動を語っている話です。
父を亡くして姉が嫁いでいったため、母と二人で暮らしている「私」は、思春期真っ只中にいます。
父と姉を寂しく思いながら、自分自身に葛藤して戸惑いながら、1日が終わるのです。
学校の授業が退屈でぼんやりと校庭を眺めていたら、薔薇の花が咲いていることに気がついた時に「私」が思った言葉です。
花は人間のために美しく咲いているわけではないのですが、そこに"美"を見出したのは人間ならではでないでしょうか?
そして、花を美しいと感じてそこから元気をもらうことができるのも人間だけではないでしょうか?
「上を向いて歩こう♪」という歌もありますが、落ち込んでいたり元気がない時には下を向いて歩いていませんか?
落ちこんでいる時に無理に顔を上げるのもきついですので、せめて道にあるものに目を向けてください。
何気なく歩いている道には普段なら気づかないものがたくさんあるんですよ。
僕は一眼レフカメラで写真撮影を趣味にしているんですけど、カメラをもっていると普段気づかない小さなものに気づくことができます。
誰かが落としたゴミすら愛おしく感じます。
そういう写真を撮りたい素材に出会うと物凄いテンションが上がり、同時に幸せも感じます。
いつもの道がまるで違う道に感じて、ハッピーになれます。
なので、落ち込んで下を向いて歩いているなら道に咲いている花を探すようにしてみたらどうでしょうか?
日常の小さな幸せを感じられるところから元気をもらってみましょう!!
いま、という瞬間は、面白い。
いま、いま、いま、と指でおさえているうちにも、いま、は遠くへ飛び去って、あたらしい「いま」が来ている。
明日もまた、同じ日が来るのだろう。
幸福は一生、来ないのだ。
それは、わかっている。
けれども、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう。