つらいのをしんぼうして、じぶんのことよりひとのことをおもってなみだをいっぱいためてしんぼうすると、そのやさしとけなげさがこうして花になってさきだすのだ
一生懸命やってるのに報われないと思っている人が
- 気持ちが軽くなる
- モチベーションを保てるようになる
- もっと頑張ろうと思うようになる
『花さき山』のあらすじ
『花さき山』
文・斎藤隆介
絵・ 滝平二郎
岩崎書店
貧しい村の心優しい10歳の少女 、はなは山菜を採りに入った山で山姥と出会います。
そこには赤や黄色など色とりどりの花が咲き乱れていました。
誰かが誰かに対して優しいことやいいことをすると花がひとつ咲く
今そこに咲いている赤い花は、あやが我慢して妹に新しい着物を買ってやったから咲いたんだ
あやは村に帰って花さき山のことを両親や村人たちに話しますが、誰も信用しません。
そこであやは再び花さき山に向かいますが、どこを探しても花咲き山は見つかりませんでした。
名言の状況
あやの妹のそよが赤い祭り着がどうしてもほしいと駄々をこねて母親を困らせていた時に、あやのとった行動が花さき山に赤い花を一輪咲かせました。
「おっかあ、おら いらねえから、 そよサ かってやれ」
そう いったとき、 その花が さいた。
おまえは いえが びんぼうで、 ふたりに 祭り着を かってもらえねえことを しってたから、 じぶんは しんぼうした。
おっかあは、 どんなに たすかったか!
そよは、どんなに よろこんだか!
その時に出た名言です。
名言の本質
花さき山に咲いている花が美しいのは、自分を犠牲にして人のために尽くした人々の優しさの象徴だからですね。
今も昔も人を思いやる気持ちというのは美しいものです。
それがこの言葉の本質ですね。
どうしていつも俺ばかり・・
せっかくがんばったのに誰にも認めてもらえない・・・・
こんな風に感じている人はいませんか?
そしたらこの名言を思い出して、こう思うようにしてみましょう。
そう思うと少し心が軽くなったと思いませんか?
もちろん人間なので、誰かに認めてもらいたい想いはあるでしょう。
しかし、そこをぐっと耐えてこそきれいな花が咲くのです。
キレイな花=優しさの象徴であり、自分に打ち勝ち辛抱することから生まれるのです。
『花咲き山』の他の名言
やさしいことをすれば花がさく。
いのちをかけてすれば山がうまれる。
本気で何かをしようとすれば、山さえ生まれるのです。
あっ いま花さき山で、おらの花がさいてるな
人のために何かを我慢しなくてはいけない時に、「今きれいな花が咲いている」と思えば救いになります。
たとえ報われなくても「花が咲いた」ということはあなたの心には残ります。