To be, or not to be that is the question
(生きるべきか死ぬべきか それが問題だ)
やりたくないことでもやらなくてはいけない人が
- やることが少し楽になる
- プレッシャーを感じなくなる
- どうせ死ぬわけじゃないしと気楽になれる
『ハムレット』のあらすじ
- ハムレット:デンマーク王国の王子。
- 先代王の亡霊:ハムレットの父。
- クローディアス:先代のデンマーク王の弟。兄の死後にデンマーク王位につく。
- ガートルード:ハムレットの母。クローディアスと再婚する。
- ポローニアス:デンマーク王国の侍従長。
- オフィーリア:ポローニアスの娘。
- レアティーズ:ポローニアスの息子でオフィーリアの兄。
- ホレイショー:ハムレットの親友。
デンマーク王が無くなった後、クローディアスは王妃と結婚してデンマーク王の座に就くことになりました。
ハムレットは亡き父親の亡霊が夜中にエルシノアの城に現れるという噂を聞き確かめに行きます。
そこで父親の亡霊に会ったハムレットは、実は「私の死はクローディアスによる毒殺だった。仇をとってほしい」と告げられるのです。
ハムレットは父親の仇をとるべく、気が狂った振りをします。
王と王妃はハムレットの狂った様子に戸惑いますが、ポローニアスは娘のオフィーリアへの恋煩いではないかと誤解します。
オフィーリアはそれとなくハムレットに近づこうとしますが、ハムレットは相手にはしません。
やがて、ハムレットは父親が殺されたという証拠を掴みます。
しかし、母親である王妃との会話を盗み聞きしていたポローニアスを現国王、クローディアスと誤って刺し殺してしまいます。
オフィーリアはハムレットへの失恋と父親の死という不幸と悲しみで気が狂い溺れ死にます。
ポローニアスの息子レアティーズは、父と妹の死はハムレットが原因だと恨み殺そうと計画します。
そしてハムレットの暗殺計画をうすうす感じてきたクローディアスはレアティーズを誘い入れ、ハムレット殺害の計画を立てます。
2人は毒を塗った剣と毒入りの酒を用意して、ハムレットを剣術試合に招きます。
しかし試合中に王妃が知らずに毒酒を飲んでしまい死亡します。
ハムレットとレアティーズも互いに毒を塗った剣で傷つき合い、レアティーズはハムレットに元国王暗殺の真相を話します。
クローディアスを殺害して父親の復讐を果たしたハムレットはこの出来事を親友ホレイショーに言い残し死んでいくのでした。
名言の状況
ハムレットは死を覚悟して刺し違えてでも国王を暗殺しようと決意しています。
暗殺計画の確認のために信頼できる仲間たちとこっそり落ち合います。
「この計画の秘密が漏れないように」と誓いあった後ハムレットはつぶやくのです。
名言の本質
この名言は訳者によって翻訳が異なり、この本では「(復讐を)するべきかしないべきかそれが問題だ」 と訳されていました。
別の本では「このままでいいのか、いけないのか それが問題だ」「生きるべきか死ぬべきか」となっているのもあり解釈も様々です。
ここは一般的に一番知られている「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」で解釈してみたいと思います。
死を決意しているハムレットですが、続いてこんなことも言っています。
まだ迷いが見られます。
しかし仲間たちで誓い合った手前、今更「やーめた」とも言い出せずどうしようかと決めかねているのではないでしょうか。
そもそも「復讐をするかしないか」という解釈をすると、ハムレットの決意が弱くなる気がする。
復讐自体をやめてしまえば、今までの計画が無駄になってしまいます。
ここはやはり「生きるべきか死ぬべきか」の方がハムレットの最後の覚悟を表すのにふさわしいと思います。
死を覚悟するほどの決意があれば、怖いものはありません。
行動への応用
実際には命と引き換えにやらなければならないことはないでしょうが、それくらいの覚悟を持てば何でもできるということです。
ただあまり堅苦しくなると、息が詰まるので最後に「どうしよかなあ」と自問自答することで雰囲気を和らげているのではないでしょうか。
それくらい肩の力を抜いたほうが、結局いい仕事ができたりするものです。
『ハムレット』の他の名言
神から賜った顔を、君たちは勝手に別物に作り変えてしまっている。
未知なるがゆえに恐ろしい
物事に良いも悪いもない。考え方によって良くも悪くもなる
誰の言葉にも耳をかたむけろ。誰のためにも口を開くな