まっていたかいがあって、どろぼう運が、またむいてきたのかもしれません。今のしょくぎょうをやめないほうが、やっぱり、よいのではないでしょうか
成果がなかなか出なくて、そろそろあきらめたほうがいいかなと思っている人が
- とりあえずもう少しだけ続けようと思えるようになる
- コツコツやる重要性を再認識する
- 今は成果が出ていなくても気にならなくなる
『大どろぼうホッツェンプロッツ』のあらすじ
ホッツェンプロッツはドイツのとある町の、その名前を聞いただけで誰もが震えあがる大どろぼうです。
ある日、おばあさんをがとても大切にしてる音楽の鳴るコーヒー挽きがホッツェンプロッツに奪われました!!
おばあさんの孫のカスパールとその友達のゼッペルはおばあさんのために、コーヒー挽きを取り戻そうとホッツェンプロッツを捕まえる計略を練りました。
カスパールはとても頭が良く知恵が働く子なので、上手い方法を思いつきホッツェンプロッツのアジトを突き止めることができました。
2人は帽子を取り換えて気づかれないようにアジトへ向かいましたが、さすがのホッツェンプロッツに気づかれてしまい捕らえられてしまいました。
そしてゼッペル(カスパールの帽子をかぶっているのでホッツェンプロッツはカスパールだと思い込んでいるのですが)を自分のもとで働かせ、カスパール(ホッツェンプロッツはゼッペルだと思っています)を友人の魔法使い、ペトロジリウス=ツワッケルマンに売り飛ばしてしまいました。
ちなみにこのホッツェンプロッツの勘違いが後で重要になってきます。
ペトロジリウス=ツワッケルマンはどんな魔法も使える大魔法使いですが、なぜかじゃガイモの皮をむく魔法だけはうまくいかないのです。
ペトロジリウス=ツワッケルマンはジャガイモ料理が大好きなので、カスパールに大量のジャガイモの皮むきを命令しました。
カスパールは何度か脱出を試みますが、ペトロジリウス=ツワッケルマンが魔法をかけているので家の柵より外に出ることができません。
何日か経ってペトロジリウス=ツワッケルマンの留守中に、カスパールは地下へ続く謎の入り口を見つけました。
入ってみると扉がいくつかあり、その奥にはカエルが一匹閉じ込められていました。
カエルが言うには、自分はペトロジリウス=ツワッケルマンに魔法をかけられてカエルに変えられた妖精であり、カスパールに魔法を解く方法を教えます。
そして元の姿に戻れた妖精とカスパールは脱出して、ホッツェンプロッツとペトロジリウス=ツワッケルマンを撃退していきます。
名言の状況
ホッツェンプロッツは森を通る人を襲って金品を巻き上げようと待ち構えています。
しかし、最近この辺りを歩く人はめっきり減ってしまい、今日もまだ誰も通りません。
そろそろどろぼう稼業も潮時かと思っていたら、カスパールとゼッペルが木箱を手車に乗せて歩いているのが見えました。
しかも、その木箱には「黄金注意!」と書かれていたのです。
「あきらめて帰らなくてよかった!」とホッツェンプロッツは張り切って2人から木箱を奪い取りました。
名言の本質
ホッツェンプロッツはどろぼうとして仕事をするために、何日も人が通るのを待っていたけど成果はさっぱりでした。
泥棒稼業も潮時かとあきらめようかと思っていたところに、「黄金注意!」と書かれた木箱を運んでいるカスパールとゼッペルが通りかかったのです。
(もっともこれは彼らの作戦なのですが・・・)
それはともかく、もう無理だろうとあきらめて帰っていたらホッツェンプロッツはカスパールたちから箱を奪うという”成果”を出すことはできなかったのです。
行動の応用
仕事でも趣味でも、一生懸命取り組んでいるのになかなか成果が出なくて不安になることは多いのではないでしょうか。
そこで不安になったりあきらめたりして止めてしまっては、永久に成果は出ません。
ホッツェンプロッツはさすが誰もが知っている大どろぼうだけあって、成果が出なくても何日も待つことができました。
もっとも、どろぼう家業に関してははなるべく早くあきらめてほしいもんですけどね
『大どろぼうホッツェンプロッツ』の他の名言
こんなことがつづくようだと、ぼつぼつ、ほかのしょくぎょうをさがさなくちゃなるまいて。どろぼうしょうばいってやつは、けっきょく、あんまりもうからないしょうばいだし、それに、ずいぶん、気ぼねもおれるからな
森を通りかかる人から金品を奪おうとホッツェンプロッツは待ち構えているのですが、ここ何日も一向に誰も通りません。
どろぼうという仕事は待つことが多くて精神的に辛いうえに、あまり儲からない(金を持っている人がいない)からそろそろ商売替えをしようかとホッツェンプロッツは思っています。
どろぼうが商売替えを考えるくらいの世の中になってくれればいいんですけどね。
わしの気にいるには、なによりも、ばかでなくちゃいけない
ばかなやつなら、わしの魔法のやかたにやとっても、わしの術をみぬくしんぱいがない
ペトロジリウス=ツワッケルマンは家事をやってくれる召使がほしいのですが、気に入った召使を見つけることができません。
彼の召使になれる条件はたった一つ、
”バカ”であること。
バカなら彼の魔法の秘密を見抜けないからだというのですが、カスパールはすぐにその意味を見抜いてバカなふりをして召使になれました。
この言葉を応用すると、最近会社の機密情報を漏洩させる事件が多いですよね。
そこで、もしあなたが情報関係の職に就きたいと思ったらバカをアピールして、「会社の機密を覚えられないので漏洩の心配はありません!」とでも言ってみたらどうでしょうか??
やっぱり落ちるかな???